
それはもう人生の賭け。ニューヨークに行くとかそんなんもうどうでもよくて。とにかく頭の中は神戸から東京へ行くまでの夜行バスで、隣の席に可愛い女の子が来るかどうか。問題はそこやった。
夜行バスという密室空間の中で偶然座り合わせた男女が、夜景を見ながら朝までヘブンズドライブ。悪くない。この際ニューヨーク飛べなくてもいい。
いたって通常運転で朝の東京駅に放り出されましたけど。


東京へ来たのは人生3回目だけど、そう言えば東京駅の外観はまだ見たことなかったなーてことで、取りあえず見学してみる。時間もあるし。
が、その外観は僕が思い描いていたものとは程遠く、言わばふつーなビルっぽい造りに「東京駅」って書いてあるだけだった。あれ?新しくなっちゃったのかなー。記憶の中ではなんとなく赤レンガ造りだったりしたんだけどなー。さらにくまなく歩いていると、何やら何個か東京駅があるらしく?思い描いてた東京駅を見つけて記念撮影した。
成田空港に行くリムジンバスはお昼ごろなので、取りあえず時間をつぶそうかと
東京駅構内の軽食屋に入った。中は結構な座席数があるんだけど、人がいっぱい
で埋まっていた。みんなスーツでこれから仕事な模様。仕事前の朝の一服なのか
、コーヒーと煙草の匂いが充満していた。
そんな中、パンパンに詰まったグレゴリーのリュックサック背負って、右手には破けても良いように2重にしたナイロン袋、中には太い筆、ぶんちん、和紙、墨。左手に抱えてるのは畳2丈分の大きさの和紙。足元は雪駄(せった)。ポケットにデジカメはいつでもすぐ取りだせるように。
大荷物抱えた、いかにも観光客の兵庫県民も、席に座る。
みんなトースト食べながらうんざりしている感じの横で、僕は朝からロコモコを
がっついていた。朝弱いマンなんだけど夜行バスやったからテンションが変なんです。しかもこれからニューヨーク。

食べてテーブルで30分だけ寝て、それからドコモショップ八重洲店でケータイの充電をして、リムジンバスのチケット買って、駅の地下街で(出発前に思い付いて良かった)ガムテープやペン、日記用メモ帳、ウエストポーチ(いかにも海外旅行なやつ)を購入、あとATMでお金をおろしたりした。
お店の人はとくに愛想が悪いこともなく、道を聞いたら丁寧に教えてくれるし、その辺はカルチャーショックはなかった。そうこうしていたら、リムジンバス出発の時間になって乗った。成田へ向かう中、外国人いっぱいの車内はもうすでに英語が飛び交っていた。つかもうすでに英語主流。お、お前らまだここは日本やぞ、日本語喋れ!!いきがって英字新聞とか読みやがってー!!とか思いながら、非日常的な光景にワクワクもしてたりする。

リムジンバスでは僕が最年少だった。なんとなく嬉しい。バスから一瞬ディズニーランドが見えた。夢の国も現実と隣り合わせだなー。てもう千葉ってことか。成田空港が千葉にあるってことも正直、今回の旅まで知らなかった。

生まれて初めての成田空港着。そういえばこの時以降、15年以上行ってないや。
この時は関西国際空港からニューヨークまでの直行便がなかった。今はあるんじゃないかな。



第2ターミナルでケータイ(海外用と思われる)を借りて、第1ターミナルに戻って搭乗手続き。確認もしないでケータイ予約するからこんなややこしいことになった。らしい。





今回は成田空港←→JFK空港往復で90,690円やったみたい!
旅行保険が5,090円。
当時海外のチケット取り方わからんかったから、そこらへんのJTBで手配してもらった。


謙遜抜きで全く喋れない英語力、出発2日前に取った航空チケット、ホテルも予約しないで両手に太い筆と丸めた大きな和紙。「あの場所に行って、自分にできることを何かひとつでもやりたい」とノースウエストの飛行機に乗り込んだ。

たぶん人生初の機内食を食べて、寝た。